不器用な僕等の唄を
「先輩達、大人気ですね。」
爽やかに言うのは高橋。
「陸上は?」
「抜けてきました。あっちは人多いんで。」
「バンド終わったらすぐに行った方が良い。」
あたしが言うと、高橋はこっちをきょとんとした顔で見つめる。
分かってないな、こいつ。
「桔梗。」
人が多いだけ、絡まれるのが多い。
血は繋がって無くとも桔梗は可愛い顔をしてる。
「…雪比良青から聞きましたけど、先輩って何も知らなさそうで色々知ってるから怖い。」
いや、だったら紘波の方が怖いだろ。
肩を竦める。