濡れた体温ごと奪って


嫌…過去とは限らねぇよな。


もし、万が一母親から受けていたとしたら…現在進行形の可能性もある。




「…母親か?」


「……………」




紗耶は俺の質問に軽く首だけを左右に振って答えた。


母親じゃないって事は…誰だ。


こういう場合って…どこまで聞いていいんだ。


母親じゃないなら…他には誰がいる?


………まさか…。


俺は一気に鳥肌が立つ程の血の気が引いていく様な衝動にかられた。



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