青い春に落とした思い(詩集)

「君に捧げる一秒間」

青い風が髪をなびく
頬を撫でて走り去ってく
靴を履いたら駆け出すよ
僕を待ってるあの場所へ

ライブステージ いつもの駅前
数え切れない思い出溢れて
頭の中に並べるだけで
何だか涙がこぼれてくるんだ

“好きな歌だけうたっていたい”
そんな僕は何処かへ消えて
誰かのためにできること
いつしか探していたんだよ

君のために 歌をうたう
君のためだけに 歌をうたうよ
生きる喜び 教えてくれた
君のために 歌をうたうよ



赤い夕日が姿を隠す
僕らを染めて そっと微笑む
歌はまだまだ終わらないよ
星が夜空を彩る時間(とき)まで

都会の喧騒 集まる人達
目当ての人は居ないけど
君のことを思うだけで
何だか笑顔になれちゃうんだ

“誰にも縛られたくはない”
そんな頃が懐かしいね
誰かの言葉に耳を貸すこと
いつしか覚えていたんだよ

君のために 歌をうたう
君のためだけに 歌をうたうよ
生きる辛さも 教えてくれた
君のために 歌をうたうよ



僕らの地球(ほし)は広すぎて
時々不安になるけれど
“何処かに君が”と思うだけで
何だか勇気が湧いてくるんだ

君のために 歌をうたう
君のためだけに 歌をうたうよ
明日(あす)の希望を 教えてくれた
君のために 歌をうたうよ

君に捧ぐよ この瞬間を



10.08.31 奏音

※恋は時に、人を成長させる。
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