ティーン・ザ・ロック
「どうだー?逢坂。みんなは良いと言っているが」
「………精一杯頑張ります」
紅葉を睨みながら言うと、彼女はやっと『ゴメンね~』と顔の前で手を合わせてくれた。
「その代り、責任とって書記に立候補するからさァ~」
「ホントのホントー?…だったらまぁ、ドーナツ一個で手を打っても良いかなっ」
「だーっ!葉瑠ってば強欲ーー!!」
全く。何の為にあたしなんかを推薦したのかは分からないけど…。
紅葉が書記になると言うなら話は別だ。
彼女と一緒に何かできるのなら、多少の面倒な事位は乗り越えられそうな気がした。
「良し、委員長は決まりだな。次、副委員長。委員長が女子なら、バランス取って男子にするか。立候補はー?」
どうせまた誰も立候補なんか居ないのに、わざわざ聞かなくても…と思ったのだが。
「はいっ!!センセー!!俺ッ俺!」
「馬鹿かお前!どうせ逢坂ちゃん狙いだろーが!」
「うっせーよ!ってか!お前の高く挙がったその右手は何だ!?」
「俺だってたまには学校に貢献せねばと思う訳だよ」
「お前こそ逢坂ちゃん狙いだな!!それより、頭悪い癖に良く『貢献』とか分かったな」
コントが始まった。
「じゃー俺が」
「いや、俺が」
「俺が!」
「いや、ここは俺様が」
「「「どーぞどーぞど-ぞ」」」
何、これがセレブの遊びというものなの?
意外、というか…。ううん。やっぱり予想通りだ。
金持ちは何を考えているか分からない。