【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜
先輩たちは言葉に詰まった。



茶髪じゃないほうの先輩は、宏樹さんを見て右手で口を抑えていた。



───女の勘。



きっとこの先輩は、宏樹さんのことが好きなんだ。



佳祐を好きなのは、茶髪の先輩だけだ。



女って奴はみんなそうなんだ。



友達のためなら、自分は別になんとも思ってなくても、平気で手を組んで酷いことをするんだ。



仲間意識かな。



馬鹿馬鹿しい。



そんなことで仲間意識つけても、ホントの友情にはならないでしょ。
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