ハルジオン。
「ソラ?」
耳ざとくアキトが聞き返す。
「ソラって……空?」
「そう。その空だ」
呆気に取られているアキトを横目に、達也は掴まっている木の枝葉を折り、それを空に投げ捨てた。
当たり前のように、枝葉は綺麗な放物線を描いて森の闇に消えた。
「何してんの?……ねえ?」
黙ったまま森の闇と紺色の夜空を見つめていた達也は、もう一度枝葉を折り、「浮け」と念じて放り投げた。
すると今度は落下せず、二人の目の前でフワリと浮いた。
「!……浮いた?!」
それを見た達也は、「なるほど」と頷き顔をほころばせた。
耳ざとくアキトが聞き返す。
「ソラって……空?」
「そう。その空だ」
呆気に取られているアキトを横目に、達也は掴まっている木の枝葉を折り、それを空に投げ捨てた。
当たり前のように、枝葉は綺麗な放物線を描いて森の闇に消えた。
「何してんの?……ねえ?」
黙ったまま森の闇と紺色の夜空を見つめていた達也は、もう一度枝葉を折り、「浮け」と念じて放り投げた。
すると今度は落下せず、二人の目の前でフワリと浮いた。
「!……浮いた?!」
それを見た達也は、「なるほど」と頷き顔をほころばせた。