剣と日輪
 公威は伊東が吾(われ)に好意を持っていないと気付いたが、何故かは詮索しない。公威は己(き)身(しん)に信服している。又生(せい)平(へい)死(し)義(ぎ)を前提に暮している。些事(さじ)に身を焦がしている暇余(かよ)が、無かったのである。
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