狼クン達のオリの中【完】
「帰ったらすぐに、プールに来て欲しいって。
鈴奈、案内してあげるっ!」


「え?
プール?
何で?」


「わかんない。
涼くん、気まぐれだし。
行こっ♪」


鈴奈に腕をつかまれ、引っ張られる。


この子、小さいくせに力ある!!


ずるずる引きずられる形のまま、室内プールに連れて行かれる。


「え?
どこまで行くの?」


入り口を通り過ぎ、着替えルームを通りぬけ、プールサイドにたどり着く。


「ちょっと・・・。
ホントに、ここなの?」


疑問を口にしたあたしの腕をつかんだまま、鈴奈はニヤッと笑う。


「それは、どうかな?」


「え?」


そして、あたしの腕を離すと同時に、あたしの肩を押した。


< 158 / 491 >

この作品をシェア

pagetop