桜の咲く頃 ~君に~


履いていた靴は脱げたもののソックスまで濡れていてはめんどくさい。


肌にぴったりくっつくハイソックスを無理やり引っ張りながら脱ぐ。


「ふふっ。めっちゃ必死じゃん」


その言葉に顔を上げてみると彼は


口元にてをあててクスクス笑っていた。


「そんな必死じゃないもん」


「いやいや、必死だから」


「必死じゃない!」


ちょっと大きめの声を出してしまった


「はいはい。」


意地を張る子供の面倒を見る感じで返事をする。


やっぱ子供だなぁ私…。


やっと脱ぎ終わったハイソックスを片手に部屋に上がらせてもらう。


リビングに向かいがてら脱衣所の洗濯機にソックスを入れるよう言われた。


人の気配がしない。


1人暮らしなのかな?


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