桜の咲く頃 ~君に~
「ねぇ…」
覆っていた手をずらして覗きながら聞いてる。
「俺の姉貴のじゃヤだよね?」
えっ?
それって使用済みってことかな?
「あっ!買って使わず置いてっちゃっただけだから!使ってないけど…」
家に上げてもらった身でわがまま言っちゃダメだよね?
「じゃぁ、借りていいですか?」
「マジ!?ok?」
「…はい」
よかったぁ~
と安心しきった表情を見せると
「よしっ風呂行ってきな。出しとくから」
と言って横の部屋に入っていってしまった。
いいな。
お姉さんとかいて。
私一人っ子だったし。
一人ぼっちだったし…。
お風呂かりよ。