桜の咲く頃 ~君に~
男の子の一人暮らしって感じのバスルーム
でもリンスとかも置いてあってなんか笑っちゃった。
突然だったから湯船にお湯は張ってなかったけど、
暖かくて鏡も白く曇っていた。
鏡にそっと指を滑らすとヒヤッと冷たくて指に沿って白さが消える。
昔ここに絵とか描いたな…。
そんな考え事をしてると湯気のせいでむせ返りそうになった。
早く出ないと迷惑だよね。
さっさと身体の泡を流して脱衣所へのドアを開けた。
ガチャッ
「うぉ!?」
「ッッ!」
声に驚いて見てみるとグレーのスウェットを持った彼が立ち尽くしていた。
思わずしゃがみこむ。
「ご、ごめんっ!!」
焦りながらスウェットを置いてドアの外に出ていった。
顔が赤いのが自分でも分かる気がする。
裸なんていろんな男に見せてたのにすごく焦った。