桜の咲く頃 ~君に~
そのまま頭を拭く手も止まりぼーっとする。
暖房がきいてて暖かい部屋が心地いい。
ふんわりしたソファが余計に頭をぼーっとさせる。
眠くなってきちゃうな。
手でほっぺをぺチぺチ叩く。
そしてもう1度頭を拭きなおす。
奥の方でガチャと脱衣所のドアがあく音が聞こえる
数十秒して黒のスウェットを着た彼が首にタオルを掛けてニコニコしてる。
ふぅ
と息を吐き私の隣に座る。
「まぁだ髪濡れてるでしょ?」
ふんわり笑って首に掛けたタオルで私の髪を撫でるように拭いてくれる。
「名前。聞いてないよね?」
…そっか
「俺、栗原翔。」
翔…。
「別に翔って呼んでくれていいからね」
またふわっと笑う。
好きだな。この笑顔。
「名前、教えて?」
名前…