涙の宝器~異空間前編
今更だが、涼はお酒には自信がなかった。

ここに入店する前など入口前は泥酔した連中で溢れていた。

「絶対に酔わねぇぞ」

気合いだけでは自信がなかったためウコンを買ってそれを飲んだ。
店内の各客室は、檻の策を横に開閉する造りだった。

さほど広くなく四人が精一杯のスペースだ。
座るやいなや、女たちはつまみとお酒を次々と頼んでいった。

店員が注文の品を次々と運んできた。
三人はとりあえずビールで乾杯する
もう一人の女は頭にリボンを付けていた。
何かのキャラクターを思わせた。

リボンの女はアユミという名前だった。

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