涙の宝器~異空間前編
「もしかしてそれは!?」
「え……?」
運転手はびっくりしたような声で言った。
ボロボロになった勢いで、俺のポケットからはあれが出ていた。
運転手が驚いたそれは、仮面男からもらったあの精密機械だ。
「どうしてあなたがそれを!?」
「ある番人から貰ったんです」
「そうでしたか……
それがあれば私が彼女からあのアクセサリーを受け取る事ができます。
私に任せて頂けませんか?」
俺は迷わず任せた!
運転手は俺からセットを受け取ると、内ポケットからあれを出した!