涙の宝器~異空間前編
一方で運転手がセットしたオリジナルカードも効果を発揮した!
運転手の体が宙に浮いた。
俺は夢でも見ているかのような感覚に囚われた。
「ついでです。
何か彼女に渡したい物はありますか?」
「え?
あ、じゃあブレスレットを」
さっき弾き飛ばされたブレスレットを渡した。
次の瞬間、青い炎を身にまとった運転手は、浮きながら降車口をすり抜けた。
(すごいっ!)
走り続けている麻衣の元に歩み寄った。
驚いた麻衣だったが、運転手に何かを渡した。