涙の宝器~異空間前編
確かこの一台目のバスは、帰還する運転手専用車のはずだ!
「あの??」
「どうやら困惑しているようですね。
本来ならば、二台目のバスを到着予定としている敷地に停車させるはずだったのですが、私の気が変わりまして、あなたを少しだけ寄り道させました。
もうすぐですよ。
あなたの契約書を以前拝見させていただきました。
そこにお好きな光景を記入しておりましたので、そこへお連れしようと思いまして。
まぁ、二台目を処理するのには少し手こずりましたが、今までの例にはない本当に特例です」
なぜそこまで?