しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「先輩、熱高いんですか?」
私は、言いながら先輩のおでこに手を当てる。
「うわっ!! すごい熱じゃないですか?病院は行きました?」
先輩がコクンと頷く。
潤んだ瞳で私を見上げている。
……うっ。
し、心臓が……。
そんな瞳で見られると、私の心臓、ヤバイんだよなあ。
先輩は風邪で苦しんでいるというのに、私の心臓は高鳴りっぱなし。
ああ……。
先輩。 色気ありすぎ。
私は、緊張で震える手を抑え、何とかみかんをむく。
先輩のそばまで行き、布団から顔だけ出している先輩に、一つひとつ食べさせていった。
その間も、忙しく動く心臓。
こらっ!!
心臓。 静まりなさい!!
と、その時――。