しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「……日和は? 中学、どこだったの?」
遠慮がちな私とは対照的に、彼女はとても楽しそうに身を乗り出してきた。
人懐っこい人だなあと、思った。
きっと、こういう女の子ってすごくモテるんだろうな。
「私? 私はね――」
「レーオーくーん」
声をワンオクターブ上げて話し出した日和。
そんな彼女の言葉を遮ったのは、突然教室の前のドアから聞こえてきたひょうきんな声だった。
一瞬、その声に静かになった教室。
と同時に、女子の目の色が変わった。
私の目も、みるみる丸まっていく。
うわっ……カッコイイ……。