しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
案の定、壮吾もあたしもフラフラ。
乗る前は得意げにあれに乗ろうなんて言っていた壮吾も、まだ1つ目だというのに顔が青ざめていた。
ベンチに全体重を預ける壮吾がおかしくなって、思わず笑ってしまう。
「何笑ってんだよ」
「だって。最初はあんなにはりきってたのに、降りたらこれなんだもん。笑っちゃうよ。壮吾、実は絶叫系苦手なんでしょ?」
私が口に手を当てながら吹き出すと
「おまえな……。やっぱり、男心がわかってねー」
と、膝に両肘をついて前かがみになった。
「最初のデートは、遊園地だって決めてたんだ」
壮吾の声が、とても優しくなる。
「女って、何かこうゆーの好きじゃん?それに――…」
壮吾はそこで言葉を区切ると
「おまえが、喜ぶと思って……」
小声で、ハニカミながら言った。
だけど。
「今、何て言ったの?」
スピーカーから流れる音楽や、ジェットコースターなどの騒音で、残念ながらよく聞こえなかった。
「おまえが喜ぶと思ってって言ったんだよ。つーか、1回で聞いとけ」
「いたっ」
私の頭を小突いた壮吾は、
「ホント男心のわかんねーヤツだよなー」
とぼやきながら、次の乗り物へと歩いて行った。