しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
目を白黒させながら彼らを眺めていると、私の視界の隅で日和が肩を震わせているのがわかった。
「ひよ……」
私が名前を呼び終わる前に、日和はガタンと音を立てて勢いよくその場に立ちあがった。
「ひ、日和……?」
肩を震わせている日和の視線を追うと、そこには、さっきお母さん口調で怒っていた金髪男が。
彼も、椅子のずれる音を聞いてこちらに顔を向けると、日和と同じように『げ……』と眉間にしわを寄せていた。
知り、合い……?
明らかに拒否反応を示しているふたりを交互に見ていると、日和の口から驚く言葉が出てきた。
「お兄ちゃん!!」
お、お兄ちゃん!?
また2人を交互に見る。
「こんなところで何やってんのよ!!恥ずかしいから今すぐここから出てって」