しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「自己紹介って…… 合コンかよ」
柊先輩の提案に、すかさず日和のお兄さんが突っ込む。
「美羽ちゃんの為にだよ。俺らはもうお互いの事知ってっけど、美羽ちゃんは知らねーじゃん」
な? と頬笑みを向けてくれる柊先輩に、私は曖昧に頷いてみせた。
「そんじゃ、俺からだな。俺は、柊壮吾(ヒイラギ・ソウゴ)。高3で、コウと同じクラス。好きな食いもんは、ハンバーグ。んで...」
「そこまで詳しく言うのかよ」
ペラペラと楽しげに自己紹介をしている先輩に、日和のお兄さんがまた突っ込みを入れた。苦笑しながら。
「……んだよ。じゃ、もういいよ。はい、次」
「………」
順番の回ってきた茶髪男は、全くこのやり取りに興味を示さず、目の前のポテトをひたすら口に運んでいた。
「レオ。おまえだよ。 早くしろ」
柊先輩に肘で突かれても、表情を変えない彼。
「ほんっとに、おまえは相変わらず無口だよなあ。少しくらい、愛想よくしろよー」
「つーか……」