しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


...…ッ!!

笑った……。


レオくんが、私を見下ろしながら微かにほほ笑んだ。


口角が上がって、大きな二重の目を下に垂らして。


あの日、夢に見た笑顔とは違うけど、私の目の前で、確かにほほ笑んだレオくん。


鼓動が、少しだけ早くなる。


体中、温かさに包まれて――。



お酒の効果?

それとも、この波の音と、強い風のおかげ?


レオくんのほほ笑みをみて、瞳に涙が浮かんだ。


望んでいたことが、今、目の前で叶った。


レオくんのほほ笑みはすごく優しくて、すごくかっこよくて。


レオくんにお酒を渡してよかった。


ただ酔っているだけだとしても、レオくんの、超レアな笑顔を見ることができたんだから。


今みたいに素直にレオくんが笑ってくれれば、私はレオくんと一緒になって笑ってあげられる。


レオくんが涙を流すような事があれば、優しく拭ってあげられる。


レオくんの横顔が、柔らかい。



レオくんの心は、確実に前に進んでいる。


普段表に出さないだけで、ちゃんと壮吾達の想いは、レオくんに伝わっていた。


レオくん――。

私、すごく嬉しい。

レオくんとこうやって話せたこと。


また一歩、レオくんとの距離が縮まった。




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