しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


「おーい、美羽」


壮吾の大声が響いたのは、私がレオくんに頬笑みを返したときだった。


「早く花火持ってこっち来いよ!!」


暗闇の向こうで、壮吾が私達に手招きしている。


行く? とレオくんを見上げると、レオくんはただ肩をすくめただけだった。


「行こう、レオくん。花火したら、もっともっと心が晴れるよ」


立ち上がりながら言って、レオくんに右手を伸ばす。


フっと笑みをこぼしたレオくんは、ゆっくりと、しっかりと、私の右手を握った。


とても華奢で、だけど私の手は、レオくんの華奢な手にすっぽりおさまって。


グイッと引き寄せると、レオくんは軽々と立ち上がった。


二人で花火を抱えて、壮吾達の待つ波打ち際に向かう。



「暗闇で長い時間何してたんだ」


壮吾の疑いの目が、私とレオくんに向けられる。


「浮気か?」




< 258 / 400 >

この作品をシェア

pagetop