しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
元カノ
「何…… これ」
「俺に聞くなよー。日和ちゃんが写真が出来たっていうから取りに行ってみたら、これだったんだから」
日和家にお世話になってから数日後。
『この前の写真が出来上がったぞ』と、壮吾からメールが届いてワクワクして壮吾の家に来てみたら。
私が想像していた写真とは180度違い、がくりと肩を落とした。
私は、“LOVE”とキレイいな文字が書けているものだと思っていたのに、写真に映っていたのは、ただの暗闇。
かろうじて私達の顔は映っているが、みんな必死に花火を振っていて、写真に映る表情ではなかった。
問題の文字はというと、ただ、花火が点に映っているだけ。
あれだけ一生懸命力を振り絞ったのに、残念な結果だった。
「世の中、甘くないね」
「んな大袈裟な…」