しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「毎日毎日あっちーよなー。こんな日に外に出たら速攻で溶けるんだろうなー」
ぐでーっと、ひんやりする床に寝ころぶ壮吾。
この人は、ほんっとに乙女心がわかってないんだから。
でも……。
こんな壮吾を見て、頬が緩むのは、壮吾の事が大好きだから。
ベッド横の窓から、サラサラと風が流れ込んでくる。
床に寝ころぶ壮吾の金髪が、風に揺れて、頬をくすぐっていた。
「風がぬり〜」
「あっちの窓も開ける?」
壮吾の机横の小さな窓を指さす。
「ん〜。 開けて。俺が溶けてなくらないうちに」
瞳を閉じている壮吾の口調は、何だか子供っぽかった。
みんなといる時の壮吾は、俺様ぶって偉そうなのに、私といるときだけこうやって子供っぽくなる。
私にだけ見せてくれてる一部で、ちょっと嬉しい。