しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
私の耳元で、レオくんの声。
「だから、早く立てって言ったのに。やっぱり、あんた、サル以下」
相変わらず冷たい言葉なのに、以前より明らかに柔らかくなったレオくん。
顎で公園内のベンチをさし、私より先に公園に入って行った。
なんだ……。
結構走ったつもりでいたのに、まだ、この公園の前だったんだ。
日和の家の前にある、小さな公園。
かなり走ったつもりでいたのに。
遠くまで行ってしまいたかったのに……。
レオくんに促されるままに動く足。
機械的な動きで、レオくんの隣に腰掛ける。
今になって、ヒールで痛めた足と、アスファルトで火傷した膝が痛みだした。
その痛みが、全身を回りだす。
レオくんは膝に両腕をついて、前かがみの体勢になった。
しばらく続いた沈黙に、レオくんのため息が、大きく聞こえる。
何か言うのを、躊躇っているように感じた。
心に、ぽっかり穴の開いた私。
ただ、呆然とするしかなくて。
おもむろに口を開いたレオくんを、見上げることが、できなかった。