しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「……?」
「だって、彼女がいればみんな諦めてちょっとは大人しくなるでしょ?彼女を作ろうとしないくせに、愛想ばっか振りまくから私が被害にあうんだよ」
「た、大変だね」
私が苦笑しながら日和に言うと、突然目を輝かせ私の顔を見てきた。
「で、で? 誰に興味をもったのよ」
「......っ?」
「なに、びっくりしてんのよー。言ったでしょ?私はあの3人のファン達の相手をずっとしてきたのよ? 雰囲気でわかるよ」
日和はニヤリと笑うと、私の腕を肘で突いてきた。
心臓が暴れ出した私は、日和の腕をはたく。
「な、なに、それ。別に、興味なんて……ッ」
目を泳がせながら、しどろもどろで答える。
「めっちゃ、目が泳いでますけど。お嬢さん」
「泳いでないよ」
反論して、日和から視線をそらす。
隠そうと思っていたのに……。