しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
レオくん……肝試しをしたあの夜。
『散歩してたら、賑やかだったから寄ってみただけ』
私の為に、わざわざ来てくれて、あんなところで1人で待っててくれて。
私なんかの為に、一生ないと思っていたことをしてくれたの?
ホント、クールすぎるでしょ。
光の中に連れ出された私は、もう、後ろを振り返ることはなかった。
レオくんの手に引かれ、しっかりと、地面を踏みしめて前へ歩いていた。
進まなきゃ。
怖いけど、このままここに立ち止まってちゃいけない。
時間は確実に過ぎているんだ。
それに歯向かわず、きちんと歩いていかなくちゃ。
私は、頬の涙のあとを拭って、ぐっと足に力を入れた。
壮吾と話し合う為に、しっかりと、この足で、壮吾のところに行く。
逃げちゃダメ――。