しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


私の隣のブランコに腰をおろす壮吾。


無言で、壮吾も頭を垂れた。


わかってる。

わかってるよ、壮吾。


壮吾の口から出てくる言葉。


ちゃんとわかってるから、覚悟してるから。


何も隠すことなく、私に言ってほしい。


「……ごめん」


ほら……ね。

美羽、大丈夫。

覚悟、出来てるんだから……。


「おまえに、一つだけ、隠してることがあった」


大丈夫……。

泣かない。


「俺……。今でも、忘れらないヒトがいる。多分、まだ好き」


大丈夫、大丈夫。

予想通りの言葉。


「俺より、6つ上。中3の時のカテキョで、アユミっつうヤツ」


大丈夫。

レオくんから聞いたことだから。




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