しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「サバサバした性格で、どっちかっつーと男っぽいヤツだった。いつでも決断力があって、頼りになって。最初は、全く“女”だと思ってなかったんだけど」
「………」
「時々、急に女っぽくなる時があって」
「………」
「元カレのことを話すとき。大好きだったんだって。大学卒業したら、結婚の約束までしてたんだって」
「………」
「だけど、その元カレ、事故で即死。そんとき、アユミは俺に勉強教えてくれてる時で」
「………」
「悲しいはずなのに、心がどん底なはずなのに、俺のカテキョのバイト、一度も休んだことがなくて」
「………」
「強がりで、プライドが高くて。そのくせ、寂しがりやで、すぐにへこんで」
「………」
「気づいたら、俺、ものすごく好きになってた」
『どんなに告白されてもさ、全部断ってんの』
そりゃ、断るわな。
「勢いでキスして、押し倒して」
「………」
「アユミも、俺を受け入れてくれて。元カレのこと、俺が忘れさせてやるって思ってた。大事にしてた。 幸せにしてやりたかった」