しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
辛い過去だとか言いながら、レオくんは、お母さんのことを求めているような気がするんだ。
愛情を求めて、ずっと、お母さんを想ってる。
ものすごく会いたがってるような。
そんな気がする。
レオくん、違う?
「会いに、行く?」
大きく丸まるレオくんの目が、キラキラと輝く星を映し出していた。
「お母さんのいる場所、本当は、知ってたりするんじゃないの?」
「………」
「ちゃんと会って、ちゃんと話し合って、真実を聞くべきだよ。小さい頃、どうしてレオくんを一人ぼっちにしたのか。ちゃんと聞くべきだよ」
「………」
「私がそばにいるから。一緒に、行こうよ。レオくん」
「………」
「今度は、私がレオくんに贈るからさ。すずらんの花」
私の言葉に驚いていたレオくんは、突然、フっと笑みをこぼした。
前かがみの体勢になり、大きな溜息をはいた。
「ほんっとに。あんた、サル以下のバカ」
「………」