しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
レオ、くん――…。
音がした方を振り向いた瞬間、そう思った。
レオくんだ。
本物のレオくんは私のすぐ隣にいるんだけど、今、目の前にいる、とても華奢な女性。
確実に、レオくんだ。
色が白くて、整った顔立ち。
細く伸びる手足。
何から何まで、レオくんに似ている。
ううん。
レオくんが、この女性に似ているんだ。
「礼央奈……」
小さく震える女性の声。
「母さん……」
同じく震える、レオくんの声。
「どうして、ここに……」