しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


興味を持った時にしか、って。

随分、マイペースな人だな……。


私達の前を歩く先輩2人は、レオくんの居場所がどこなのか分かりきっているように、ずんずん進んでいく。


高校生になってまだ、2日目。


どこに何があるのか全くわからないこの校舎の、一体どこにいるというのだろうか。


迷いもなく歩みを進める先輩と。それに何も言わずについて行く日和。


理解不能。



「おーい、レーオ」


ガラガラっと部屋のドアを開けたのは、柊先輩。


先輩達の後ろからその部屋を覗き込んでみると、そこは、とても静かな図書室だった。


つかつかと中へ入って行く先輩達。


その後へ続くと、古い本の匂いや、埃の匂いが混ざった、図書室独特の匂いに包まれた。




< 35 / 400 >

この作品をシェア

pagetop