しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
レオくんの寝顔は、今までに見た事もない程、キレイな顔だった。
思わず、吸い込まれるように足が進む。
茶色のサラサラの前髪が、目元にかかっている。
目を閉じていても、目が大きいんだろうなと思わせる、二重のライン。
鼻筋がすらりと通っていて、男の子とは思えない美しさ。
レオくんの美しすぎる寝顔に見とれて足を進めていると、コツンと、レオくんの足に私の足が当たってしまった。
それに反応して、レオくんが薄っすらと瞼を開ける。
眩しそうに目を細めて、私を睨むように見上げた。
「ご、ごめん」
慌てて謝る。
すると、レオくんは大きなため息をついて、太ももに広げていた本をパタンと閉じた。
のっそりと立ち上がる。
レオくんが手にしていた本の表紙には、『花図鑑』と書かれていた。
花が好き……なのかな?