しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「あいつ、種目何にするって?」
種目と言われて、一瞬の何のことだかわからなかった。
私が眉間にしわを寄せていると
「クラスマッチだよ。そろそろ決める時期だろ」
先輩がコーヒーカップに口をつけながら言った。
「レオくんは、ソフトだったと思います」
「はっ? ソフト?」
少しコーヒーを吹きだす先輩。
「あいつが、ソフト?」
「ああ、でも、レオくんの意思じゃないですよ。レオくん、HRの間ずっと寝てたから。 あまりもののソフトに、自然と名前が」
私が苦笑しながら言うと、先輩は大きなため息をついた。
「ったく、あいつは……」
椅子の背もたれに全体重を預ける。
しばらくテーブルに指を打ちつけていた先輩は、突然私に視線を向けてきた。
「おまえは?」