しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「こんな所にいたんだ」
普通に話しかけたのは日和。
小さい頃から接しているだけあって、それは違和感がなかった。
前かがみのままのレオくんの茶色い髪が、風に乱れる。
だけど、レオくんは微動だにしなかった。
「クラスマッチの種目の事だけどさ。
あれ、嫌ならあたしが言ってあげようか? レオくん、室内の方がいいでしょ?」
日和がレオくんの隣に腰かける。
それから逃げるように、レオくんはまたそっぽを向いた。
「バスケとかの方がいいんじゃない?」
「関係ないだろ」