しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
春の穏やかな風が私達の間を吹き抜けて行く。
レオくんのサラサラの髪が揺れるように、花屋に並べられているキレイな花も左右に揺れていた。
私の手にさがるスーパーの袋も、カサカサと鳴る。
その音に、レオくんがふとこちらを振り向いた。
切なげな瞳のままで、だけど私の方を向いた瞬間、その切なげな瞳が少し揺れた。
遠くから見ても、それは簡単に見て取れた。
初めて見る、レオくんの動揺だったから。