しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~


勢いで呼んでしまったけど、このあとどうやって話しをつなごう……。


だけど。

レオくんは、私の声には振り返らなかった。


レオくんの心が全く読めなくて、どうしたらいいのかわからない。


レオくんと知り合って間もないのだから、仕方無いことだと思うけれど……。


日和や柊先輩があんなにレオくんの事を心配しているのに、私だけ何も知らないって事が、やっぱりすごく悲しい。


私じゃ、力になれない事なの?


だけど、何も聞けない私は、力不足の臆病者だ。


悔しい……。


「レオくんっ!!」


悔しい。




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