しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「コウ先輩は?」
「あー。 お兄ちゃんは後から来るよ。買い物してから来るって。なんか、張り切っちゃって」
張り切ってる?
私は日和に向かい眉を上げた。
「日和と柊先輩が付き合う事になったって、さっき言ったの」
“付き合う”
自分の事なんだけど、まだ慣れなくて心臓が跳ねる。
「今日はパーティーだって」
フフッと笑った日和は、『行こう!!』と私の手を引いた。
パーティー……?
柊先輩、風邪なのに。
私は日和に手を引かれながら、屋根に沈んでいく太陽に目を細めた。
柊先輩、大丈夫かな。