しあわせ色の恋~想いよ、永遠に~
「おじゃましまーす」
日和のうしろに隠れながら、柊先輩の部屋のドアを開ける。
昨日の今日でなんだか恥ずかしくて、思わず身を丸めてしまった。
お見舞いに来ているのに、先輩の部屋だと思うと鼓動がおかしくなる。
心臓が動く度に、私の体が震えた。
部屋の中を覗くと、私達よりも先に着いていたレオくんが、部屋の隅っこに座って雑誌をめくっていた。
肝心な柊先輩はというと……。
「うあ〜……」
ベッドの中から、唸り声が。
私は日和と顔を見合わせ、静かに部屋の中へ足を進めた。