シャーペンと君とあたし
「あら鈴、同じクラス?それと、孝太も。」
顔を向けた際にサラッと揺れた、文句ナシのストレートロングヘアー。
スラッとした167cmの身長と、整った小さな顔は、まさにモデル並み。
─…宮田蒼(ミヤタアオ)
あたしの大事な、幼馴染み。
「そだよ〜!蒼も孝太も、みんな一緒!!」
小学校から、ずっと一緒だった。
2人とも同じくらい大切で、居てくれなきゃ困る存在。
「蒼、初っぱなから遅刻とか堂々としすぎじゃねぇの?」
「いーのよ別に。」
「ややっ!よくないから!」
「いや、よくねぇから!」
─…大好きな、ふたり
見事に重なったあたしと孝太のつっこみに、うっとおしそうに顔を歪ませる蒼だけど…
あのね、これ、一応当たり前のことだから!