シャーペンと君とあたし
叩かれた頭を押さえて俊をみる。
「問5の問題。」
「問5の問題ねっ!」
……で?
どうやって解くの?コレ。
いくら俊を見てもシラッとしたまま。
…あれ?教えてくんないの?
「後は自分で何とかしろ。」
えー。うそぉー…
本気でいってる?
あたし話聞いてなかったんだよ?
「俊のケチ。」
「自業自得。」
はっ?即答ですか?
なにさ?
ちょっとくらい
教えてくれてもいいじゃん!
「もぉいーよーっだ!」
ほんっと俊って愛が足りないよね!
怒りに任せて
ガタンッと大きく椅子を鳴らして
黒板へ歩き出す。
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