偽りなく言葉に
私の仕事は11時まで続いた
他の社員は残業がない限りは遅くても8時には帰宅
着替えてから更衣室を出て社員出入り口から出ると
煙草を片手に持ったあの男の姿
そのまま横を通り過ぎようとしたら
「おつかれさまです、先輩
今日は呑みにでもどうですか?」
手首を掴まれ男の対面してしまった
「…来週、君の為に皆が集まって歓迎会があるらしいわよ?」
「俺はマーヤ先輩に歓迎されたいな」
首を傾げて私の首筋に掌を這わせる男
ゾクッと感じる私の体はどこか懐かしい感覚に陥る
「マーヤ先輩の体は受け入れてくれます?」
耳元で囁き、スカートの裾を少し捲り上げ内腿を撫でる男の手を払い
「私に気でもあるの?」
「当り前ですよ、あの時からマーヤ先輩を忘れた事なんて1度もありません」
そんな言葉はイラナイ
きっと偽りの言葉だから
「冗談でしょう?」
「冗談なんかじゃありませんよ
分からせてあげましょうか?」
そう言って私の後頭部を掴み私にキスをする男
男の胸板を叩く私は必死
だってここは会社のすぐ外
誰かに見られたら大変な事になる