ラスト
ご飯が運ばれてきた


座り続けると、フワフワする…

気分が悪い…

水分だけとって食べなかった。


看護婦に、

「食べないと貧血は治らないよ」

と言われた。

それは分かってる…
でも食べれない…



ボーッとしていると、看護婦が赤ちゃんを連れてきた。

すると、正弥さんが来た。

「体調はどう?」

「ダメ…
今まで味わったこと無いぐらいのフラフラ感だよ…」

そう言うと、

正弥さんがチョコを口にくわえた。

すると、口移しで食べさせてくれた。

「早く元気になる、おまじない」

照れながら言った。
赤ちゃんと一緒に居られる時間が短い…

まぁ、

ずっと座るのが辛いから仕方ない…


正弥さんは寂しそうに、看護婦に赤ちゃんを預けた。


「もう少し抱いていたかったなぁ」

正弥さんは小さな声でつぶやいた。



お昼前

仕事を片付けると言って出ていった。


ため息しか出ない…

すると、正弥さんが戻って来て私を抱きしめた。

「お疲れ様です…

あの…

俺…」

そう言うと、正弥さんが腕を緩めた。

「俺みたいな奴の赤ちゃんを産んでくれて…ありがとう

仕事ばっかで、これからも苦労すると思う…

だけど、絶対に二人の事、幸せにするから」

言い終わると、彼は私のおでこにキスした。

彼は顔を真っ赤にしながら、病室から出ていった。

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