放課後恋愛
「さっちゃんからメールの返事が来て少し経った後のことだったから、もしかして勉強を断った理由は九条と関係してるんじゃないか…って思った。ゴメンね、本当に急用だったかもしれないのに…勝手に想像したりして…。」
「さ、朔矢君が謝ることじゃないよ…。約束してたのに、急に断った私が悪いんだから…。」
フルフルと首を小さく振った。
やっぱり…このままうやむやに終わらせるのはダメだ…。
正直に理由を話して、もう一度しっかり謝ろう…。
「あ、あのね…朔矢君…。金曜日のことなんだけど、私……」
そこまで言い掛けたところで、私の手を包むように朔矢君が手を重ねた。
「九条と付き合ってないことが分かって安心した…。さっちゃんが他の男と付き合うところは、見たくないから…。」