生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



そんな広瀬君の手には、さっき落とした、あたしの消しゴムが。




「それ!あたしの消しゴムってそれだよ!ありがとう広瀬君!」




ニッコリ笑ってお礼をすると、広瀬君は手を挙げて、他の男子の元へと去っていった。


来紋学園が恋愛禁止じゃなかったら、きっと広瀬君はモテモテだね、うん。




「おーい席に着けー!LHR始めるぞー!」




担任が教室に入ってきた事をきっかけに、クラス中の人がぞろぞろと自分の席へと戻っていく。


友良もそんな光景に紛れて、自分の席へと戻っていった。




「もうすぐ夏休みに入るが、その前に席替えでもやっておくか」



「先生ー!この時期にやるとか、時期が悪くないー?」



「俺だって忙しいんだよ。さて、くじでも作って、とっとと席替え始めるぞー!」




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