生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



そんな担任の言葉により、急遽席替えが行われる事になった。


くじ作りに借り出されている学級委員長を哀れみの目で見ながら、あたしの席に再び遊びに来た友良と、雑談を繰り広げる。




「今回は席近くなれるといいなー!」



「そうだね、友良」




そう返事をした所で、友良の視線が別のモノに行っている事に気が付いたあたしは、そっと視線の先を、追ってみた。


そこは…小杉春流の席。




「小杉君、無期停学になっちゃったんだってね」



「そ…そうらしいね…」



「未愛、理由知らないの?同じ生徒会役員なんだし」




小杉春流が無期停学になった事はクラス中で噂になっているが、みんなその理由を知らない。


知っているのは、生徒会メンバーと学園に勤める者のみ。




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