生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。

静かに、あたしのケータイが振動し始めたのだ。スカートのポケットに手を突っ込んでケータイを取り出した。


どうやらメールらしく、急いでメールボックスを確認すると、最近では見慣れた名前が表示されている。




「広瀬君だ」




アドレスを交換したあの日から、ほぼ毎日の比率で、あたしは広瀬君とメールのやり取りをするようになっていた。


好きなスポーツやアーティストを語り合ったりするが、内容の大部分を占めているのは、来紋学園の生徒会の事だ。


広瀬君は相当生徒会に憧れを抱いているらしく、最初は素直に疑問に答えてあげていた…が。


最近はどうも、友良の言っていた通り、怪しいニオイを感じるようになってしまった。




「今日は一体何の用件よ…」




広瀬君は何故か、教室では生徒会の話はしない。メールの時だけ、しつこいくらいに疑問をぶつけてくるのだ。


ハァ…と息を吐きながら、あたしは広瀬君とのメールのやりとりを開始した。




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