生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



―――は?


慌ててメールの返信をするが、そこで広瀬君とのやり取りはプツリと途絶えてしまった。電話をしても、出る事は無い。




「何で知ってるの?って、まさか―――!」




お茶が入ったコップを持って行く事すら忘れ、あたしは急いで瑞兄と紅羽先輩の元へと駆け寄る。




「たたた…たいへ―――!!」



「おいみんな!ヤベーぞヤベーぞ!!」




今すぐ広瀬君とのやり取りを伝えて、小杉春流解放への一歩を踏み出す予定だったのに。


希望を込めた叫び声は、勢いよくドアを開けて由羽先輩によって掻き消された。


走ってきたのか、少々息が乱れている。




「どうしたんだよ由羽。息なんか乱して―――」



「俺聞いちゃった!春流の処分決定の日について!」




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