生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



なんですって!?




「どういう事だよ!」




瑞兄が由羽先輩に問い詰める。あたしも紅羽先輩も、目を見開いて由羽先輩の言葉を待った。




「気分転換に外に空気吸いに行って、帰ろうとした時、廊下でたまたま学園長と他のお偉いさんが話してる所に出くわしたんだ」



「うん」



「見付かったらダメだと思って、柱に姿を隠して会話を盗み聞きしてたんだけど、その話題が春流の処分についての会話で。

―――春流の処分を決める会議が、ちょうど一週間後の昼休み、学園長室で行われるらしい」



「それ本当か、由羽!」




頷く由羽先輩を見て、あたし達は本当の情報なんだと確認し、安堵の表情を浮かべる。


…が、問題はまだまだ山積みだ。




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